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会社が倒産する理由は資金繰りの悪化です。どんなに赤字でも資金繰りが悪化しなければ倒産しません。
会社設立当初は資金が限られています。そのため資金繰りの計画を事前にしっかりと立てずにいるとある日突然資金がショートし倒産する可能性が高くなります。倒産を防止するためには資金繰り計画をしっかりと立てておく必要があります。
資金繰り計画を立てる際に最初にすることは資金繰り表の作成です。資金繰り表を作成し資金繰りの計画を立てます。資金繰り表を作成し現預金残高がマイナスになるような月があれば事前に対策を講じます。
(資金繰り表の例 単位:万円))
項 目 | 1月 | 2月 | 3月 |
月首現預金@ | 1,000 | 600 | 900 |
売掛金入金 | 5,000 | 6,000 | 4,000 |
収入合計A | 5,000 | 6,000 | 4,000 |
買掛金支払 給料支払 家賃支払 その他経費支払 設備投資 借入金返済 |
4,000 500 100 200 500 100 |
4,800 500 100 200 0 100 |
3,200 500 100 200 0 100 |
支出合計B | 5,400 | 5,700 | 4,100 |
月末現預金:@+A−B | 600 | 900 | 800 |
○収入:その月の売上ではなくその月に入金される金額を記載します。
○支出:その月の費用ではなくその月に支払う金額を記載します。
資金繰りを考える際に売掛金回収のサイトと買掛金支払のサイトは非常に重要です。
売掛金回収のサイトが買掛金支払のサイトよりも長い場合には、事業が拡大し売上が上がってくるとともに資金繰りが悪化してしまいます。せっかく売上が上がってきているにも関わらず資金繰りが悪化して会社が倒産してしまっては会社経営の努力が水の泡となって消えてしまうことになります。
特に会社の規模と比較して取引高が大きくなりがちな卸売業を始める場合には、この点を考慮しないと資金繰りがすぐに悪化してとんでもないことになってしまいます。
在庫を多く持つということは、支払わなければならない買掛金が増える一方で、その在庫の売上が上がるまで収入が入ってこないため資金繰りを悪化させる要因となります。ある程度の在庫は必要ですが在庫管理をしっかりして在庫を最低限必要な数量に保つことは資金繰り悪化を防ぐ意味で重要です。
設備投資をすると一時的に資金が出て行きます。つまり、その分資金繰りが悪化することになります。資金繰りの悪化を防止する方法は次の2つです。
@借入をして一時的な資金繰りの悪化を防止する。
Aリースにより分割払いにする
ただし設備投資をしても資金繰りが問題がないようでしたら、支払利息のコストを抑えるために一括で支払った方が好ましいです。
設備投資が多額になる場合には、借入をする場合が多いと思います。資金繰りの観点から見ると借入金の返済はボディーブローのように効いてきます。その負担をなるべく軽くする方法は借入金の返済期間を長期化することです。支払利息の総額は増えますが毎月の返済額が少なくなるため会社設立当初の資金繰りを考えると返済期間を長期化した方が会社の経営が安定します。
会社が利益を出して資金を貯めていくことは会社存続の最低条件です。資金繰りには様々な要素が絡みますが、長期的に見て最も重要なのは利益です。会社で利益を出す → 資金が貯まる → その資金を元に事業を拡大する → さらに利益が出る という流れは会社が成長していく場合の王道です。
○資金繰り計画 資金繰りの悪化は倒産に直結します!
○売上拡大計画 売上が上がっていく仕組みが無ければ事業は発展していきません!
○利益計画 売上が上がっても利益が出なければ意味がありません!
○税務上の注意点 会社設立直後に気をつけるべき税務上の注意点です
○経理処理 経理処理がずさんでは、会社の資金繰りや損益の状況が全く分かりません
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